至愚(読み)シグ

デジタル大辞泉 「至愚」の意味・読み・例文・類語

し‐ぐ【至愚】

[名・形動]非常におろかなこと。また、そのさま。
「―なる者も甚だ少なく至智なる者も甚だ稀なり」〈福沢文明論之概略

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「至愚」の意味・読み・例文・類語

し‐ぐ【至愚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ひじょうに愚かなこと。また、そのさま。しいぐ。
    1. [初出の実例]「奉親至愚之又至愚也」(出典:小右記‐寛弘九年(1012)四月二七日)
    2. 「一世の人民を視るに、至愚なる者も甚だ少なく」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一)
    3. [その他の文献]〔新書‐数寧〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「至愚」の読み・字形・画数・意味

【至愚】しぐ

この上なく愚か。〔淮南子、道応訓〕白國を得、府庫を以て人につこと能はず。~夫(そ)れ國は其のに非ず。而(しか)るに之れを保たんと欲す。至貪と謂ふべし。人の爲にすること能はず、以て自らの爲にすること無し。至愚と謂ふべし。

字通「至」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android