舟山遺跡(読み)ふなやまいせき

日本歴史地名大系 「舟山遺跡」の解説

舟山遺跡
ふなやまいせき

[現在地名]駒ヶ根市赤穂 福岡舟山

大田切おおたぎり川・中田切なかたぎり川の作る扇状地接点標高約六六五メートル前後の孤立丘上にあり、北側は上穂沢うわぶさわ川に、南側は如来寺によらいじ川に浸食された残丘状地形十数アールに立地している。この残丘が船体を伏せたような形なので、古くから「舟山」とよばれていた。

昭和四五年(一九七〇)二回にわたる調査で、平安時代から弥生・縄文時代各期の遺構・遺物が層位的に検出されたが、特に最下層のローム層内にあった径一・五メートル前後の小竪穴一八個は住居・墓地貯蔵穴など生活跡的匂いの濃いあり方を示し、縄文早期におけるこの種遺構の再検討を促す糸口を作った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 如来寺 県下

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む