日本歴史地名大系 「舟戸口用水」の解説 舟戸口用水ふなとぐちようすい 富山県:砺波市舟戸口用水千保(せんぼ)川廃川地(旧庄川)を開拓するために文政三年(一八二〇)に開削された用水。新開(しんかい)用水ともよばれた。現在は庄川(しようがわ)町の合口ダムで庄川から導水、同川西岸を中野(なかの)・矢木(やぎ)・石丸(いしまる)と北流、高岡市戸出(といで)の東部付近から千保川(高岡市の→千保川)となる。昭和二七年(一九五二)時の灌漑面積は約四一七町五反。庄川は近世初頭には当用水の流路を主流としていたが、寛文一〇年(一六七〇)の松川除(まつがわいけ)堤防起工後は現在のように庄川扇状地東端を北流することとなった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by