舟越浜(読み)ふなこしはま

日本歴史地名大系 「舟越浜」の解説

舟越浜
ふなこしはま

[現在地名]雄勝町船越ふなこし

雄勝半島の北部で、船越湾に面する。あら峠を挟み東は荒集落、西は名振なぶり浜。北東にすぎ浜・とうげ崎、南は石峰いしみね山がある。「封内風土記」によれば小焼こやけ島・かぶと島・よろい島がある。正保郷帳に村名がみえ、畑六二四文のみ、柴山と注される。「封内風土記」では戸数一〇〇、作橋というところに天狗てんぐ橋があると記す。文政一一年(一八二八)の高は畑一貫三五九文・茶畑二四文、人頭八九人、人数四四四(「桃生南北本吉南方風土記」及川徳松家文書)。嘉永三年(一八五〇)も同高で、家は小泊こどまりに一二軒、船越に四〇軒あったが、ほかに二三軒もの屋敷跡があり、天保飢饉で減少したものとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android