舫船(読み)もやいぶね

精選版 日本国語大辞典 「舫船」の意味・読み・例文・類語

もやい‐ぶねもやひ‥【舫船】

  1. 〘 名詞 〙 つなぎとめてある船。他の船やくいなどにつなぎとめてある船。つなぎ合わせて、停泊している船。〔法華経音訓(1386)〕
    1. [初出の実例]「けふはことさら賑々しき、客の出入に水神の、杜のあたりは宛然(さながら)に、港にまがふもやひ船(ブネ)」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「舫船」の読み・字形・画数・意味

【舫船】ほう(はう)せん

もやい舟。〔史記秦伝〕楚に至るまで三千餘里、舫に卒を載(の)せ、一舫に五十人と三とを載せ、~一日行くこと三百餘里、里數多しと雖も、然れども牛馬の力を費やさず。

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