舳松町(読み)へのまつちよう

日本歴史地名大系 「舳松町」の解説

舳松町
へのまつちよう

[現在地名]堺市中之なかのひがし一―二丁・寺地てらじひがし一―二丁

中之町とその南の寺地町の東にある二町分にわたる南北に長い町で、山口やまのくち筋を挟む両側町。文明一八年(一四八六)の「兼邦百首哥抄」に「住吉の本社つくしにあり、其後摂津国いたり給て、御船をよせられ、舟のへさき着岸の所、今坂井のへの町是也」とみえる。「坂井のへの町」とは当町のことと思われ、町名の起りは住吉神の着岸地によるとしている。また大永六年(一五二六)八月二七日の宗亘印判状(祥雲寺文書)に「泉之南荘舳松有一小院、予近獲之以為小憇之地、輙改其旧称扁南宗」とあり、南宗なんしゆう寺前身の南宗庵が当地にあったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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