ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「船木和喜」の意味・わかりやすい解説
船木和喜
ふなきかずよし
ノルディックスキーのジャンプ選手。小学校5年生で競技を始める。1992年12月,北海道札幌市で開催されたワールドカップに高等学校2年生で初出場し,27位。19歳で迎えた 1994年12月,ワールドカップのシーズン初戦に優勝,世界のトップジャンパーの仲間入りを果たす。美しい前傾姿勢から後半に距離を伸ばすジャンプが持ち味で,1998年長野オリンピック冬季競技大会のラージヒルで金メダル,ノーマルヒルで銀メダル,ラージヒル団体で金メダルに輝く。1大会でメダル 3個の獲得はオリンピック冬季競技大会では日本人最多(2013時点)。1999年にプロに転向。2002年のソルトレークシティー・オリンピック冬季競技大会では,ラージヒル 7位,ノーマルヒル 9位,ラージヒル団体は 5位に終わった。そのほか,1998年のフライング世界選手権大会でフライングヒル優勝,1999年のノルディックスキー世界選手権大会のノーマルヒルで金メダルを獲得している。ワールドカップ通算 15勝は葛西紀明と並ぶ日本人最多タイ記録(2013時点)。
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