船木和喜(読み)ふなきかずよし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「船木和喜」の意味・わかりやすい解説

船木和喜
ふなきかずよし

[生]1975.4.27. 北海道,余市
ノルディックスキージャンプ選手。小学校5年生で競技を始める。1992年12月,北海道札幌市で開催されたワールドカップに高等学校2年生で初出場し,27位。19歳で迎えた 1994年12月,ワールドカップのシーズン初戦に優勝,世界のトップジャンパーの仲間入りを果たす。美しい前傾姿勢から後半に距離を伸ばすジャンプが持ち味で,1998年長野オリンピック冬季競技大会ラージヒル金メダルノーマルヒル銀メダル,ラージヒル団体で金メダルに輝く。1大会でメダル 3個の獲得はオリンピック冬季競技大会では日本人最多(2013時点)。1999年にプロに転向。2002年のソルトレークシティー・オリンピック冬季競技大会では,ラージヒル 7位,ノーマルヒル 9位,ラージヒル団体は 5位に終わった。そのほか,1998年のフライング世界選手権大会でフライングヒル優勝,1999年のノルディックスキー世界選手権大会のノーマルヒルで金メダルを獲得している。ワールドカップ通算 15勝は葛西紀明と並ぶ日本人最多タイ記録(2013時点)。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「船木和喜」の解説

船木和喜 ふなき-かずよし

1975- 平成時代のスキージャンプ選手。
昭和50年4月27日生まれ。平成6年デビュー戦のワールドカップ開幕戦でノーマルヒル優勝。平成9-10年のワールドカップで総合2位になるなど,ひくい飛行曲線でのジャンプで活躍。10年の長野冬季五輪ではノーマルヒル銀,ラージヒル金,団体でも金メダルを獲得した。11年世界選手権で優勝。ワールドカップ通算13勝。デサントを退社し,フィット(現F.I.T)を設立。北海道出身。北照高卒。

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