船橋御殿跡(読み)ふなばしごてんあと

日本歴史地名大系 「船橋御殿跡」の解説

船橋御殿跡
ふなばしごてんあと

[現在地名]船橋市本町四丁目

鷹狩などのため東金とうがねに行く将軍一行の休泊施設。慶長一九年(一六一四)か元和元年(一六一五)の創築とされるが未詳。寛永元年(一六二四)小栗信友が東金御離館と土気とけ(現千葉市緑区)の茶亭構造奉行を命じられ(寛永諸家系図伝)、一月に赴任しているので(寛政重修諸家譜)、船橋御殿もこの時期の造営であったか。同一六年小笠原貞信が「船橋御殿修理の奉行」を勤めている(同書)。同七年徳川秀忠の来遊のあと同一三年の徳川家光や鷹匠頭戸田氏の通行が中断するなど必ずしも利用回数は多くなかったらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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