船間島(読み)ふなまじま

日本歴史地名大系 「船間島」の解説

船間島
ふなまじま

[現在地名]川内市港町・湯島町

京泊きようどまり浦の南、川内川河口近くにある。「三国名勝図会」には周囲およそ一里、「岡山稍高くして樹木鬱然たり、岩頭石巌相連り、処々曲湾ありて船を泊すべし、人家多し」とある。当初箱崎とよばれた。承応元年(一六五二)京泊にあった鹿児島藩主が参勤交代時などに使用する行館が当島に移され、翌年船津島と改められ、その後船間島と改められた。行館もその後上流ひら島に移されたという(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の船間島の言及

【川内[市]】より

…大宝年間(701‐704)薩摩国府が置かれ,のちに国分寺も造られた。中世には川内川河口の京泊(きようどまり),久見崎(ぐみざき),船間島(ふなまじま)の3港が中国貿易などで栄え,京泊は江戸時代,京・大坂方面への乗船地でもあった。市街地は川内川河口を約12kmさかのぼった南九州の表街道(出水(いずみ)筋)が川を渡る,宿駅のあった地に発達している。…

※「船間島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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