色も香も(読み)いろもかも

精選版 日本国語大辞典 「色も香も」の意味・読み・例文・類語

いろ【色】 も 香(か)

① 花などの色もかおりも。
古今(905‐914)哀傷・八五一「色もかも昔の濃さに匂へども植ゑけむ人の影ぞ恋しき〈紀貫之〉」
② 姿も心も。美しい容色情愛も。また、情理ともに。花も実も。
※浄瑠璃・義経千本桜(1747)三「明き桶荷(にな)ひ戻る男の取なりも利口で伊達で色も香(カ)もしる人ぞしる優男(やさおのこ)
風情。おもむき。
※あさぢが露(13C後)「あながちにかくしもはとおぼしかへせどもいろもかもしらぬ人はなのめに思ふまじきことなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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