容色(読み)ヨウショク

精選版 日本国語大辞典 「容色」の意味・読み・例文・類語

よう‐しょく【容色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 容貌と顔色。みめかたち。
    1. [初出の実例]「容色顦顇、体形蕞爾」(出典:三教指帰(797頃)下)
    2. 「頭髪を短く刈ってしまって、いよいよ若く見えた。けれど容色はどこやらけはしくなってゐたやうであった」(出典:彼は昔の彼ならず(1934)〈太宰治〉)
    3. [その他の文献]〔史記‐淮陰侯伝〕
  3. みめかたちのすぐれていること。美貌。また、その人。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「奥さんは口へは出さないけれども、御嬢さんの容色(ヨウショク)に大分重きを置いてゐるらしく見えました」(出典:こゝろ(1914)〈夏目漱石〉下)

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普及版 字通 「容色」の読み・字形・画数・意味

【容色】ようしよく

顔かたちが美しい。唐・沈既済〔任氏伝〕偶(たまたま)三人の中に行くに値(あ)ふ。中に白衣り、容色麗(しゆれい)なり。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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