色屋(読み)いろや

精選版 日本国語大辞典 「色屋」の意味・読み・例文・類語

いろ‐や【色屋】

〘名〙
遊女を置いて、客に色遊びをさせるのを業とした家。遊女屋女郎屋。また、その主人
浄瑠璃摂津国長柄人柱(1727)四「首尾ならねば気の毒、手ぐわいして跡からと、色屋は先へ出て行」
② (素襅屋)
(イ) (「いろ」は喪服のこと) 近世、京坂地方で、喪服の日貸をした貸衣装屋。
歌舞伎傾城倭荘子(1784)四段「そりゃなんぢゃ。白無垢(しろむく)浅黄上下(かみしも)、灰寄せに行くのか、但し色屋(イロヤ)で借りたか」
(ロ) ((イ)から転じて) 葬儀屋。また仏前墓前に供える花を売る店。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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