色無き風(読み)いろなきかぜ

精選版 日本国語大辞典 「色無き風」の意味・読み・例文・類語

いろ【色】 無(な)き風(かぜ)

  1. 秋風。「古今六帖‐一」の「吹き来れば身にもしみける秋風を色なきものと思ひけるかな〈紀友則〉」の歌から出た語。中国の五行思想で白を秋に配し秋風を素風といったのを、日本の歌語に直し、はなやかな情感をもたない風の意に用いたもの。馬琴の「俳諧歳時記」に、特に「九月の風也」と注しているのは誤り。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「あきぎりのたちつるすがら心あてにいろなきかせぞきごろもにしむ」(出典:曾丹集(11C初か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む