俳諧歳時記(読み)ハイカイサイジキ

世界大百科事典 第2版の解説

はいかいさいじき【俳諧歳時記】

歳時記。曲亭馬琴著。1803年(享和3)刊。内容は,〈発端三論〉で,俳諧の字義,連歌権輿(はじめ)の論,俗談平語の弁を記し,季語を四季別に,各月と三春(夏,秋,冬)を兼ねる詞に分けて解説し,後に,俳諧の式や恋の詞,付合の論,点取の論などを付している。収録の季題は2600余にのぼり,従来の歳時記の京都中心の記述と異なり,江戸中心の解説が施されている点に特色がある。1851年(嘉永4),藍亭青藍により本書が増補されて,《増補俳諧歳時記栞(しおり)草》が刊行された。

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大辞林 第三版の解説

はいかいさいじき【俳諧歳時記】

歳時記。二冊。滝沢馬琴著。1803年刊。季題二千六百余を四季別・月順に配列して解説したもの。江戸で編纂された最初の季寄せ。増補・改訂版に藍亭青藍の「俳諧歳時記栞草しおりぐさ」(1851年刊)がある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

はいかいさいじき【俳諧歳時記】

季語分類事典。二巻二冊。滝沢馬琴編著。享和元年(一八〇一)序。同三年刊。季語二千六百余を四季に区分し、さらに月順に集録、解説する。また、巻末に俳諧の作法や規定について述べている。これを藍亭青藍が増補改訂し、「俳諧歳時記栞草(しおりぐさ)」と題して嘉永四年(一八五一)に出版したものが大いに世に行なわれた。

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世界大百科事典内の俳諧歳時記の言及

【歳時記】より

…1783年(天明3)刊の麁文(そぶん)の《華実年浪草(かじつとしなみぐさ)》は,季語2760余をあげ,諸書を引用して解説しており,のちに大きな影響を与えた。1803年(享和3)の曲亭馬琴の《俳諧歳時記》,同書を青藍が増補した《増補俳諧歳時記栞草(しおりぐさ)》は,江戸中心に記述されている点に特色があり,ながく用いられた。1808年(文化5)刊の洞斎の《改正月令博物筌(はくぶつせん)》は,漢詩,和歌,連歌等からも用例を示して特色のあるものになっている。…

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