色茶屋(読み)イロヂャヤ

デジタル大辞泉 「色茶屋」の意味・読み・例文・類語

いろ‐ぢゃや【色茶屋】

近世遊女を置いていた茶屋水茶屋に対していう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「色茶屋」の意味・読み・例文・類語

いろ‐ぢゃや【色茶屋】

  1. 〘 名詞 〙 色を売る女をかかえている茶屋。普通の水茶屋に対して遊山茶屋のことをいう。
    1. [初出の実例]「同じ着物に色も変はらぬ羽織に、色(イロ)茶屋気を付て銀(かね)の事申せど分(わけ)も立ず」(出典浮世草子世間胸算用(1692)三)

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世界大百科事典(旧版)内の色茶屋の言及

【茶屋】より

… 茶屋女がふえるとともに,茶屋に擬装した売春宿が出現した。とくに京坂地方でこの形式が発達し,大坂の堀江,曾根崎などの遊所は茶屋株での営業であり,これを色茶屋といった。遊郭にも太夫を呼ぶ揚屋に対し,下級妓を招く茶屋(または天神茶屋)があったから,〈茶屋遊び〉といえば遊所への出入りを意味した。…

※「色茶屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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