色道(読み)シキドウ

デジタル大辞泉 「色道」の意味・読み・例文・類語

しき‐どう〔‐ダウ〕【色道】

色恋に関する方面のこと。いろみち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「色道」の意味・読み・例文・類語

しき‐どう‥ダウ【色道】

  1. 〘 名詞 〙 色恋に関する方面のこと。色ごとのみち。
    1. [初出の実例]「小歌、三味線抜群にすぐれたる男の、酒一滴もならずして其座にあらん時女郎いづれのかたに心よるべきや、酒のむかたにつく女郎、一人もあるまじ。両種堪能なるは、色道(シキダウ)随一なり」(出典評判記色道大鏡(1678)二)
    2. 「いつまで色道(シキダウ)の中有(ちうう)に迷ひ」(出典:浮世草子好色一代男(1682)八)

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世界大百科事典(旧版)内の色道の言及

【遊郭(遊廓)】より

…これは遊郭設置の政治的意図にも反し,遊里を悪所(あくしよ)と呼んで遊女を蔑視(べつし)した社会通念とも矛盾するが,その点にこそ江戸時代文化の特質を認めるべきであろう。前期におけるおびただしい色道書の著作は,ひとえに遊郭の案内書的性格が強いとはいえ,ついに《色道大鏡》という大冊の金字塔を生むに至っている。たとえ求道精神が旺盛だとしても,売春に色道(好色道)を見いだしたのは決して個人の趣味に基づく発想でないだけに特異である。…

※「色道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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