日本歴史地名大系 「芝町・奥芝町・芝村」の解説 芝町・奥芝町・芝村しばつじちよう・おくしばつじちよう・しばつじむら 奈良県:奈良市奈良町芝町・奥芝町・芝村[現在地名]奈良市芝辻町・奥芝町・芝辻町一―四丁目・大宮(おおみや)町五―六丁目芝辻町(現芝辻町)は、菖蒲池(しようぶいけ)町の西にあり、「奈良曝」に柴辻町と記し、「町役十四軒。菖蒲池町のにしに門ミゆる。其内の町をいふ。北市に市の立ける時、此辻にて柴の市をたてけるゆへかく云とぞ。此町に大なる井有、弘法大師のほらせ給ふといひ伝ふる。此井を、漢国まつり、永室まつりの時、神人めくる事ハ、此井の水をのむ氏子息災なる様ニと水神へちかいのために、御幣を持て井をめくる也」とある。南都七郷の一つである穴口(あなくち)郷のうちに「東芝辻子」「西芝辻子」があり、中世は興福寺寺務の支配下にあった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報