デジタル大辞泉
「佐保川」の意味・読み・例文・類語
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さお‐がわさほがは【佐保川】
- 奈良市、春日山の東側に発し、若草山北方を西流、さらに南流し、水谷(みずや)川、率川、岩井川を合わせて大川(大和川の上流)となる川。上流に鶯滝(うぐいすだき)の景勝地をつくる。千鳥、蛍の名所。大和国の歌枕。
- [初出の実例]「青丹よし 奈良のみやこの 佐保川(サホがは)に い行き至りて わがねたる 衣の上ゆ 朝月夜」(出典:万葉集(8C後)一・七九)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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佐保川
さほがわ
奈良市街の北東、春日山(花山)と芳山の間に発して北西流、奈良坂の東から奈良盆地に西南流し、途中で左岸から水谷川・率川・岩井川などを合わせて南流し、大和郡山市の南端で初瀬川に合し、大和川となる。同市北部では秋篠川が右岸から流入している。
「万葉集」には藤原京から平城京へ移る時初瀬川から佐保川を舟で遡行した歌がある(→初瀬川)。平城京時代には東の堀川として利用され、天平勝宝八年(七五六)の東西市庄解(正倉院文書)には川幅二丈と記されている。宝亀四年(七七三)の太政官符には佐保川の修理のことが記される。
<資料は省略されています>
とあり、左京職に対して、派遣する官使を接待し、人夫らへ与える夫食料を準備すべきことを命じている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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佐保川 (さほがわ)
源を春日山と芳(ほ)山との間に発し,奈良市内北部を南西に貫流し,大和郡山市内を経て大和川に合流する川。長さ約20km。《万葉集》にはこの川を詠んだ歌が多数収録されている。〈佐保川の水を塞(せ)き上げ植ゑし田〉とあるように農業灌漑に用いられるとともに,平城京内では東の堀川として整備され,左京を南に貫いていたと推定されている。なお,現河道は中世以降の流路変化によるものである。
執筆者:櫛木 謙周
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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佐保川
さほがわ
奈良市の春日山(かすがやま)に発し、市街地北部を南西流し、さらに奈良盆地を南流して大和郡山(やまとこおりやま)市で初瀬(はせ)川と合流して大和川になる川。延長約20キロメートル。現在は水量も少ないが、かつては舟運や灌漑(かんがい)に利用された。古来多くの和歌に詠まれ、大伴家持(おおとものやかもち)の「千鳥鳴く佐保の川門(かわと)の清き瀬を馬打ち渡し何時(いつ)か通はむ」(『万葉集』巻4)などがある。江戸時代には「佐保川の蛍」が奈良八景の一つとされた。
[菊地一郎]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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佐保川
さほがわ
奈良県,奈良盆地中部を流れる川。大和川の支流。長さ 19km。春日山東方の石切峠に源を発し,大和郡山市の南東部で初瀬川と合する。水量は少く,川幅5~10mで,下流は天井川になる。古くはホタルの名所で,舟運にも利用され,チドリが飛ぶ大川であったと伝えられる。『万葉集』をはじめ古歌にも詠まれている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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