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佐保川 さほがわ

8件 の用語解説(佐保川の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

佐保川
さほがわ

奈良県,奈良盆地中部を流れる川。大和川の支流。長さ 19km。春日山東方の石切峠に源を発し,大和郡山市の南東部で初瀬川と合する。水量は少く,川幅5~10mで,下流は天井川になる。古くはホタルの名所で,舟運にも利用され,チドリが飛ぶ大川であったと伝えられる。『万葉集』をはじめ古歌にも詠まれている。

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デジタル大辞泉の解説

さお‐がわ〔さほがは〕【佐保川】

さほがわ(佐保川)

さほ‐がわ〔‐がは〕【佐保川】

奈良市春日山東方の石切(いしきり)峠に源を発し、市内の北部を流れ、大和郡山市で初瀬(はせ)川と合し大和川となる川。古歌によくよまれた。さおがわ。[歌枕]
「―の川波立たず静けくも君にたぐひて明日さへもがも」〈・三〇一〇〉

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世界大百科事典 第2版の解説

さほがわ【佐保川】

源を春日山と芳(ほ)山との間に発し,奈良市内北部を南西に貫流し,大和郡山市内を経て大和川に合流する川。長さ約20km。《万葉集》にはこの川を詠んだ歌が多数収録されている。〈佐保川の水を塞(せ)き上げ植ゑし田〉とあるように農業灌漑に用いられるとともに,平城京内では東の堀川として整備され,左京を南に貫いていたと推定されている。なお,現河道は中世以降の流路変化によるものである。【櫛木 謙周】

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大辞林 第三版の解説

さおがわ【佐保川】

さほがわ【佐保川】

奈良市春日山東方に発し、市内北部を南西流し、大和郡山市を経て大和川となる川。古歌では千鳥・蛍の名所。さほのかわ。⦅歌枕⦆ 「 -の霧のあなたに鳴く千鳥声はへだてぬものにぞ有りける/後拾遺

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日本の地名がわかる事典の解説

〔奈良県〕佐保川(さほがわ)


奈良県北部を流れる川。1級河川(大和川水系)。延長約126km。奈良市東部の春日(かすが)山に源を発し、西流して市街地北部から南西流に転じ、大和郡山(やまとこおりやま)市で大和川に合流する。古代から『万葉集』ほか多くの詩歌に詠まれた。

出典|講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

佐保川
さほがわ

奈良市の春日山(かすがやま)に発し、市街地北部を南西流し、さらに奈良盆地を南流して大和郡山(やまとこおりやま)市で初瀬(はせ)川と合流して大和川になる川。延長約20キロメートル。現在は水量も少ないが、かつては舟運や灌漑(かんがい)に利用された。古来多くの和歌に詠まれ、大伴家持(おおとものやかもち)の「千鳥鳴く佐保の川門(かわと)の清き瀬を馬打ち渡し何時(いつ)か通はむ」(『万葉集』巻4)などがある。江戸時代には「佐保川の蛍」が奈良八景の一つとされた。[菊地一郎]

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