日本歴史地名大系 「芝薬師町」の解説 芝薬師町しばやくしちよう 京都市:上京区西陣学区芝薬師町上京区上立売通堀川西入東西に通る上立売(かみたちうり)通を挟む両側町。町の東は堀川(ほりかわ)通。中世、薬師堂があった。応仁以前の景観を描くとされる中昔京師地図はこの付近を「芝ノ薬師地」と記す。元亀二年(一五七一)の御借米之記と上下京御膳方御月賄米寄帳に「芝薬師町」とみえ、上京川西組に属した。寛永版平安城東西南北町並之図には「埋忠町」とある。「坊目誌」は金工の名人埋忠明寿が住んでいたといい、京都御役所向大概覚書は鍛冶職人梅忠信濃、鍔師と象眼師梅忠頼母が住んでいたと記す。明和四年(一七六七)から明治二年(一八六九)の沽券帳(芝薬師町文書)によれば、上立売通の南側に二四軒、北側に二一軒あった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by