芥蔕(読み)カイタイ

デジタル大辞泉 「芥蔕」の意味・読み・例文・類語

かい‐たい【××蔕】

《「芥」はからし粒、「蔕」は小さなとげの意》
胸のつかえ。わずかな心のわだかまり。
きわめてわずかなこと。
「―も親をおろそかにするかたちあるものは、果して賊子となる」〈神皇正統記仁徳

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「芥蔕」の意味・読み・例文・類語

かい‐たい【芥蔕】

  1. 〘 名詞 〙 ( あくたとへた、また、からし粒と小さなとげの意から )
  2. ごくわずかなことのたとえ。また、とるにたりないもの。蔕芥
    1. [初出の実例]「芥蔕も親をおろそかにするかたちあるものは、果して賊子となる」(出典:神皇正統記(1339‐43)上)
  3. 胸のつかえ。わずかな心のわだかまり。
    1. [初出の実例]「土倉氏たるもの何ぞ其胸中に芥蔕(カイタイ)なきことを得んや」(出典現時社会問題及び社会主義者(1908)〈山路愛山〉三)
    2. [その他の文献]〔風俗通‐怪神〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android