デジタル大辞泉
「花の定座」の意味・読み・例文・類語
はな‐の‐じょうざ〔‐ヂヤウザ〕【花の定座】
連歌・連句で、一巻のうち、花の句を詠みこむ箇所。歌仙では、初裏の11句目と名残の裏の5句目の2か所。百韻では、初裏・二の裏・三の裏のそれぞれ13句目と名残の裏の7句目の4か所。花の座。→月の定座
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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はな【花】 の 定座(じょうざ)
- 連歌・連句の一巻で、花の句をよみこむべきところ。歌仙では初裏第一一句、名残裏第五句、百韻では、初裏第一三句、二の裏第一三句、三の裏第一三句、四の裏(名残裏)第七句。花の座。〔俳諧・歌仙そろへ(1666)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の花の定座の言及
【定座】より
…俳諧用語。[連句]一巻の中で,月・花の句をよむように指定された所。四季の景物を代表する月と花を,懐紙各折の表裏にもれなく配するための規定である。懐紙4折を用いる百韻では,各折に花,各折の表裏に月,ただし最後の折の裏の月は省略して〈四花七月〉とする制が連歌において定まった。懐紙2折を用いる[歌仙]では,これに準じて〈二花三月〉とした。ところが月・花ともに大事な景物なので,連衆が遠慮して譲りあい,各折各面の最後まで見送られてしまうことが多く,せっかくの景物を最後の短句によむのは惜しいので,一つ前の長句に落ち着いて,そこが定座となった。…
※「花の定座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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