最新 地学事典 「花崗岩マグマ」の解説
かこうがんマグマ
花崗岩マグマ
granitic magma
花崗岩に似た組成のマグマ。花崗岩マグマの存在を疑問視する研究もかつてはあった。しかし現在では,花崗岩マグマは以下のようなさまざまな過程により形成されることが明らかにされている。1)マントルに起原をもつ玄武岩質マグマの結晶分化作用,2)安山岩質マグマの結晶分化作用,3)沈み込む海洋底地殻の部分溶融,4)玄武岩~安山岩質下部地殻の部分溶融,5)地殻を構成する堆積岩などの溶融,6)マントルあるいは下部地殻に起原をもつ玄武岩~安山岩質マグマと上部地殻を構成する花崗岩質物質との混合。一つの花崗岩体の形成には,これらが複合して関与していることもある。参考文献:牛来正夫(1975) 火成論,共立出版
執筆者:加々美 寛雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

