花折(読み)はなおり

精選版 日本国語大辞典 「花折」の意味・読み・例文・類語

はな‐おり ‥をり【花折】

[1] 〘名〙
① 花を折ること。また、その折った花。
歌謡・若みどり(1706)四「はなをり、やさし娘のをりかけて、薪めせめせ都のとのご」
② 花を飾りにつけた折籠
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)五「果物入たる花折一合取出し」
[2] 狂言。各流。住職に留守中人が花見に来ても断わるように言われた新発意(しんぼち)が、大ぜいの花見客にだまされて庭に入れて桜を見せた上、酒に酔ってみやげに枝を折って与え、もどってきた住職にも一枝折ってやろうとする。鷺(さぎ)流では「花折新発意」。大蔵流和泉流でも古くは「花折新発意」であった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android