花野原村(読み)はなのはらむら

日本歴史地名大系 「花野原村」の解説

花野原村
はなのはらむら

[現在地名]美里町花野原

真国まくに川の両岸にまたがり、集落は北岸にある。東は北野きたの村と初生谷ういだに村、西は蓑津路みのつろ村。地名は正平一六年(一三六一)三月一四日の尼居聞姓御堂別当職等宛行状(高岡家文書)に「南殿□花之原之御堂之別当」とみえる。この御堂については不明であるが、「続風土記」によれば村内には極楽ごくらく寺と地蔵堂二宇があった。なお蓑津路村との境に小名西峯にしがみねがあるが、この地は明徳二年(一三九一)六月一日の権律師実範水田売渡状(高岡家文書)に「高野山之寺領真国庄之内西峯村」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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