美里町(読み)みさとまち

日本歴史地名大系 「美里町」の解説

美里町
みさとまち

面積:三三・四八平方キロ

児玉郡の東部に位置する。東は山崎山やまざきやま丘陵で大里郡岡部おかべ町、東から南にかけては同郡寄居よりい町、南西は秩父郡内を流下する荒川を挟む尾根が境界となって秩父郡長瀞ながとろ町、西は生野山なまのやま丘陵で児玉町、北は浅見山あざみやま(大久保山)丘陵で本庄市に接する。南部は八王子構造線に属する標高二〇〇―四〇〇メートルの松久まつひさ丘陵で、南西端の陣見じんみ(五三一メートル)が最も高く、北部は標高六〇―九〇メートルの南から北へなだらかに傾斜する水田地域で、微高地上に集落がある。山地と平坦な水田地域との間には、標高一〇〇メートル前後の第三紀洪積世の丘陵が連なり、集落が散在する。南端の円良田つぶらたには、同地区内を源流として南流する円良田川を寄居町域で堰止めた農業用貯水池円良田湖がある。南西部の広木ひろきの山地から志戸しど川が北東流して水田地帯に至り、白石しろいしから流下する天神てんじん川を合流して岡部町域へ流れる。両河川は山地の谷津や丘陵からの小河川を集め、丘陵末端には溜池が多く、小規模な谷津田がある。水田地域をも含め溜池は昭和一〇年(一九三五)当時三一ヵ所あり、一〇〇〇平方メートル以上の規模をもつものは一九ヵ所、うち一万平方メートル以上は広木の摩訶まが池、駒衣こまぎぬ古沼ふるぬまの池・瀬戸せと池、古郡ふるこおりうら池などが所在するが、圃場整備によってその機能を失いつつある。


美里町
みさとちよう

面積:九〇・八七平方キロ

海草郡の東端に位置する。東は伊都いとかつらぎ町花園はなぞの村、北は那賀なが桃山ももやま町、西は海草郡野上のかみ町、南は有田郡清水しみず町に接する。町域の中央を貴志きし川が、また北部をその支流真国まくに川が西流する。この谷筋は海南市東部のかつての野上庄の地域および野上町とともに野上谷といわれる。貴志川および真国川に沿って二本の高野街道が通るほかに、貴志川沿いの高野街道を神野市場こうのいちばから南へ分れ、有田郡との境をなす長峰ながみね山脈を遠井辻といつじ峠によって越える竜神街道が通る。

明治二二年(一八八九)の町村制施行により、那賀なが郡の下神野しもこうの村・上神野村・猿川さるかわ村・長谷毛原はせけばら村・真国村が成立


美里町
みさとまち

2004年11月1日:下益城郡中央町砥用町が合併
【中央町】熊本県:下益城郡
【砥用町】熊本県:下益城郡


美里町
みさとまち

2006年1月1日:遠田郡小牛田町南郷町が合併
【南郷町】宮城県:遠田郡
【小牛田町】宮城県:遠田郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「美里町」の意味・わかりやすい解説

美里〔町〕
みさと

熊本県中部,緑川の流域にある町。熊本平野の南東端から九州山地の北麓にかけて広がる。 2004年中央町と砥用町が合体。中心部の土喰 (つちばみ) は九州山地の谷口集落で,五家荘方面との物資の取り引きで発達した。山地丘陵が多く,町域の約4分の3を占める森林では杉材,檜材を産出。丘陵地や傾斜地が棚田等として利用されるほか,施設園芸や畜産も行なわれる。船津峡にかかる霊台橋 (れいだいきょう) と福成寺の釈迦如来像は国の重要文化財。緑川ダム,船津ダムがあり,町域の一部は九州中央山地国定公園五木五家荘県立自然公園矢部周辺県立自然公園に属する。国道 218号線,443号線,445号線が通じる。面積 144.00km2。人口 9392(2020)。

美里〔町〕
みさと

宮城県北東部,大崎平野東部に位置し,鳴瀬川江合川に挟まれた町。 2006年小牛田町と南郷町が合体。小牛田は江戸時代に御蔵場 (おくらば) と呼ばれ,米を石巻へ運ぶ河港の一つであった。町域の約 75%を水田が占める穀倉地帯。米作のほか,バラなどの花卉,野菜の施設園芸が行なわれる。中小農産加工工場も立地。縄文時代から中世にかけての山前遺跡 (やままえいせき) は国の史跡。中西部を JR東北本線が北上,小牛田駅で石巻線,陸羽東線が分岐する大崎平野の鉄道交通の要地である。国道 108号線,346号線が通る。面積 74.99km2。人口 2万3994(2020)。

美里〔町〕
みさと

埼玉県北西部,秩父山地北東部の丘陵から洪積台地にある町。 1954年東児玉 (ひがしこだま) ,松久 (まつひさ) ,大沢の3村が合体して美里村となり,84年町制。古くから開発された土地で古墳が多く,十条など条里制に基づく地名もあり,北西部の北十条の水田地帯には,古代条里制の遺構が残る。水殿瓦窯跡は史跡。米作や野菜の施設園芸,酪農が行われる。面積 33.41km2。人口 1万1039(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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