日本歴史地名大系 「芳林庵跡」の解説 芳林庵跡ほうりんあんあと 奈良県:奈良市奈良町漢国町芳林庵跡[現在地名]奈良市漢国町漢国(かんごう)神社の南、念仏(ねんぶつ)寺門前南側にあった草庵。寛永年中(一六二四―四四)京都大徳(だいとく)寺僧の沢庵が住し、以来同寺末であった。沢庵が大徳寺芳春(ほうしゆん)院・竜光(りようこう)院両院主に宛てた元和四年(一六一八)と推定される八月七日の消息(永島氏蔵)に「只今奈良漢国之明神之内芳林庵閑居、窓外之友生駒山日々乍入乍出雲雨之機変也、一乗門主賜額於前住之由庭泰山府君之桜アリ春過無過遺恨、三藐院御成之由対桜促涙候、日々庭上草木窓前山而已旧参徒五三輩出入、其外無外人閑寂此節候」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by