苅又窯跡群(読み)かりまたようせきぐん

日本歴史地名大系 「苅又窯跡群」の解説

苅又窯跡群
かりまたようせきぐん

[現在地名]小郡市希みが丘六丁目など

標高六〇―九〇メートルの丘陵地帯にある六世紀後半の須恵器窯跡群。平成二―五年(一九九〇―九三)発掘調査。調査された七基はいずれも前面に池や狭い谷を望む傾斜地に立地する。地下式窖窯の構造で、天井が塞がる焼成部と天井が抜ける燃焼部からなるが、稼働時には燃焼部の上にもなんらかの仮施設が加わることが考慮されている。焼成部の中央よりも窯尻に近い方の傾斜がかなりきつくなっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android