日本歴史地名大系 「苅田郡」の解説 苅田郡かりたぐん 香川県:讃岐国苅田郡刈田とも書く。讃岐国の西端に位置し、東は三野(みの)郡・阿波国、北は三野郡、南は伊予国に接し、西は瀬戸内海に面する。北部を財田(さいた)川、中央部を柞田(くにた)川が西流する。鎌倉時代には豊田(とよた)郡となっている。現観音寺(かんおんじ)市と三豊(みとよ)郡の南部地域を郡域とした。〔古代〕「三代実録」貞観四年(八六二)五月一三日条に「讃岐国刈田郡」の人直講従六位上刈田首安雄ほか二名が、当郡を本居としていたのを改めて左京職に隷されたとある。「和名抄」記載の管郷は山本(やまもと)・紀伊(きい)・柞田(くぬいた)・坂本(さかもと)・高屋(たかや)・姫江(ひめのえ)の六郷で、下郡である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報