若土村（読み）わかつちむら

日本歴史地名大系

若土村
わかつちむら

• 鳥取県：倉吉市
• 若土村

[現在地名]倉吉市鴨河内（かもごうち）

福山（ふくやま）村の南東、小鴨（おがも）川東岸山麓に位置する。拝領高は三三七石余、本免は六ツ。享保一九年（一七三四）の鈴木孫三郎所持本「伯耆誌」では高三五〇石、竈数四六、村内にケン（剣見）大明神・天神宮・天三妙見大明神・三宝荒神を祀る。幕末の六郡郷村生高竈付では生高三六八石余、竈数六六。藪役銀七匁・山役米一石八斗六升・川役銀六分・草札役米一石二斗八升が課されていた（藩史）。

若土村
わかづちむら

• 富山県：婦負郡
• 山田村
• 若土村

[現在地名]山田村若土

鎌倉（かまくら）村の南、山田川両岸にわたって立地する。礪波（となみ）郡芹谷（せりだん）（現砺波市）の千光（せんこう）寺は当地に発祥したと口碑に伝える。正保郷帳に村名がみえ、高九六石余、田方一町一反余・畑方五町三反余、新田高二三石余。寛政二年（一七九〇）の高物成品々手鏡では古高一六九石余・定免四ツ六歩、新田高二石余・免一ツ、定小物成は山役銀六一匁余・蝋役銀二匁余・漆役銀六匁。そのほか山田川簗漁方として川役銀三匁四分を納めていた（若林家文書）。天保一三年（一八四二）当村など三ヵ村に対し、難渋村救済として村方仕法米を下付している（「御用諸事留帳」岡崎家文書）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」