若王子古墳群(読み)にやくおうじこふんぐん

日本歴史地名大系 「若王子古墳群」の解説

若王子古墳群
にやくおうじこふんぐん

[現在地名]藤枝市若王子 上ノ平

瀬戸せと川左岸に沿って延びる標高約一一〇メートルの丘陵尾根上平坦面に南北方向に密集して分布する古式古墳群。県指定史跡。調査は昭和五六―五七年(一九八一―八二)に行われた。古墳群は三三基からなり、四世紀前半代の方形台状墓的な初期古墳から始まって、五世紀代の木棺直葬を主体とする小規模円墳を中心に六世紀後半代の横穴式石室墳まで築かれている。なかでも中心となる古墳は一号墳と一二号墳である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報