茂・繁(読み)しげり

精選版 日本国語大辞典 「茂・繁」の意味・読み・例文・類語

しげり【茂・繁】

〘名〙 (動詞「しげる(茂)」の連用形名詞化)
① 繁茂すること。また、繁茂したところ。しげみ。《季・夏》
万葉(8C後)九・四二一〇「藤波の志気里(シゲリ)は過ぎぬあしひきの山霍公鳥(やまほととぎす)などか来鳴かぬ」
※虎明本狂言・松山(室町末‐近世初)「此松山の谷の茂りの内に庵室をむすび」
② 多くなること。ふえること。
姨捨(1955)〈井上靖〉「現在の人家の茂りは見られず、荒涼たる原野が拡がってゐる」

しげ・む【茂・繁】

〘自マ四〙 草木が繁茂する。しげる。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕
浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)二「くさもきも、しげみて道に、ふみまよふ」

しみ【茂・繁】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android