藤波(読み)フジナミ

デジタル大辞泉 「藤波」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐なみ〔ふぢ‐〕【藤波/藤浪】

フジ花房。また、藤の花が風で波のように揺れ動くこと。 春》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藤波」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐なみふぢ‥【藤波・藤浪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 藤の花房。藤の花房がなびいて動くさまが、ちょうど波の打ち寄せるような動きであるところからいう。また、藤の木をもいう。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「布治奈美(フヂナミ)は 咲きて散りにき 卯の花は 今そ盛りと」(出典万葉集(8C後)一七・三九九三)
  3. ( 「ふじ」の音にかけて ) 藤原氏。また、藤原氏の系統
    1. [初出の実例]「この二人の摂政殿たち、みな御子おはしますなれば、ふぢなみのあと絶えず」(出典:今鏡(1170)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「藤波」の解説

ふじなみ【藤波】

富山の日本酒。酒名は、万葉歌人・大伴家持が歌に詠んだ「多胡の藤波」に由来し、可憐な花とその生命力にあやかり命名大吟醸酒普通酒などがある。原料米は山田錦、五百万石。仕込み水は自家井戸水。蔵元の「藤波酒造」は明治3年(1870)創業所在地は氷見市伊勢大町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android