茂井羅堰(読み)しげいらぜき

日本歴史地名大系 「茂井羅堰」の解説

茂井羅堰
しげいらぜき

胆沢いさわ川右岸の胆沢郡胆沢町若柳わかやなぎ字茂井羅から揚水し、胆沢町および水沢市北部を灌漑、北上川に落ちる用水路。水沢付近では乙女おとめ川とよぶ。寿庵じゆあん堰・さん堰とともに胆沢地方の穀倉地帯を潤してきたが開削年代沿革は明らかでない。安永二年(一七七三)の「胆沢風土聞誌」は元亀年間(一五七〇―七三)北郷茂井羅(北郷氏蜂谷某の妻)が開削したと記すが、北郷氏系図(北郷家蔵)には見当らぬ人物であり、北郷氏は万治年間(一六五八―六一)当地方に来住しているので年代が合わない。「若柳村安永風土記」は茂井羅堰の当時の姿を示しているが、これによれば一八ヵ村の入会用水で溜高二千一〇五貫文余とあり、胆沢平野北部における関係堰の灌漑面積の比率は茂井羅堰一二・三堰四・寿庵堰一であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む