出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…都市や集落へ飲料水を供給する施設の総体をいう。日本では江戸時代初期に生活用水の供給を主目的とする水利施設が初めて設けられたときに,それまでの農業用水施設と区別して上水,または水道ということばが用いられた。現在では都市への用水供給施設のうち,飲用(家庭用)を目的に含めていない水道(工業用水道など)に対して,飲用水の供給施設を一般に上水道と呼んでいる。…
…したがって村の寄合にも参加しえず,原則として用水・林野の共同利用,共同管理にも参加しえない。こうして水呑は,用水の利用から排除されているが,生存のために不可欠な上水(じようすい)の利用については,飲用水としての利用だけが許されていることから,水呑という呼称が生じたのであろう。中期以後の商品経済の農村への浸透は本百姓の分解をもたらし,水呑が広範に出現した。…
※「上水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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