日本大百科全書(ニッポニカ) 「茶だんす」の意味・わかりやすい解説 茶だんすちゃだんす / 茶箪笥 茶器や菓子器などを入れて茶の間などに置く戸棚。多くは間口70~80センチメートル、奥行35センチメートル、高さ90センチメートル前後で、違い棚、袋戸棚、引出しなどが組み合わされ、ガラス戸付きも多い。室内装飾を兼ねるため欅(けやき)、桑、黒柿(くろがき)、唐木などの銘木でつくられることが多い。この形になったのは明治以降で、本来の茶だんすは慳貪蓋(けんどんぶた)のついた小形の箱で茶の湯道具を入れる。現在の茶だんすは、これと、茶を点(た)てるときに使う茶棚とが一つになって発展したものである。[小泉和子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例