コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

袋戸棚 フクロトダナ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

袋戸棚
ふくろとだな

引出しや棚などがつかず、中が空洞の戸棚。袋棚とも称するのは内部が袋状に空洞であることと、なんでも入れられるところが袋に似るからであろう。通常は違い棚の上下に設けられる天袋(てんぶくろ)、地袋(じぶくろ)などをいう。天袋は横に長いが、地袋は竪(たて)形もある。襖(ふすま)製の引違い戸がつく。茶道で用いる棚にも設けられるが、この場合は桑や桐(きり)などでつくられるものもあり、引違い戸のほか両開き戸や慳貪蓋(けんどんぶた)などもある。武野紹鴎(たけのじょうおう)(1502―55)の創案になるという台子(だいす)の下に袋棚のつく紹鴎袋棚、志野流香道で使っていた棚を千利休(せんのりきゅう)(1522―91)が茶に取り入れたとされる、台子の一部に両開き戸のつく志野袋棚、小堀遠州の創出した唐木製の遠州袋棚などが有名である。[小泉和子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

袋戸棚の関連キーワード通り向かい棚・通り向い棚通り違い棚小泉和子茶だんす床脇棚通り棚局棚地袋

今日のキーワード

内密出産

ドイツで2013年に法律が制定され、14年から実施されている妊婦支援の制度。母親は相談機関に実名で相談し身元を明かす証書を封印して預け、医療機関では匿名で出産する。子は原則16歳になったら出自を知るこ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android