茶津町(読み)ちやつちよう

日本歴史地名大系 「茶津町」の解説

茶津町
ちやつちよう

大正一一年(一九二二)四月に成立した現在の室蘭市の町名絵鞆えとも半島の中央部に位置し、室蘭湾の西側奥地で、日本製鋼所室蘭製作所の用地大部分を占める。町名の由来はアイヌ語のチャシがチャツとなり、茶津の字が当てられた。なお一七九八年(寛政一〇年)五月二九日にヱトモを立った木村謙次は、その日のうちに「白鳥ノ澗」「トキカラメ」「マクタシ」(マクニシ)などを経て、「ウヱンチヤシ」に至っている(木村「蝦夷日記」)。町名成立直前は室蘭区大字札幌通さつぽろどおりの一部で、「チヤツサキ」、ポコイ、「チヤツ」の字名があり、札幌通のうちの仏坂ほとけさか峠国道北側の日本製鋼所社宅、工場敷地一帯の地にあたり、大正一一年四月に室蘭区茶津町となった(「大字廃止及町名番地改称の件」昭和一六年室蘭市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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