茶瓶前髪(読み)チャビンマエガミ

デジタル大辞泉 「茶瓶前髪」の意味・読み・例文・類語

ちゃびん‐まえがみ〔‐まへがみ〕【茶瓶前髪】

文化・文政(1804~1830)ごろ、京坂地方で行われた男子髪形前髪を高くし、後ろのまげと合わせて茶瓶の手のような形にしたもの。中流以上の町民子弟が結った。

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精選版 日本国語大辞典 「茶瓶前髪」の意味・読み・例文・類語

ちゃびん‐まえがみ‥まへがみ【茶瓶前髪】

  1. 茶瓶前髪〈守貞漫稿〉
    茶瓶前髪〈守貞漫稿〉
  2. 〘 名詞 〙 男の髪の結い方の一つ。前髪を高くし、後の髷(まげ)とあわせて茶瓶の手のような形にした髪形。文化・文政(一八〇四‐三〇)ごろ京坂地方に流行した。ちゃびん。
    1. [初出の実例]「茶瓶前髪 文化文政頃には京坂中以上の市民の息子は前髪を髻結せず甚だ高く又前に押出せり、其形ちゃびんの手に似たるが故に名とす」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)八)

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