草切(読み)くさきり

精選版 日本国語大辞典 「草切」の意味・読み・例文・類語

くさ‐きり【草切】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くさぎり」とも )
  2. まぐさを切りきざむ道具。まぐさきり。〔十巻本和名抄(934頃)〕
  3. まぐさを刈ること。また、その人。下働きの者の意にも用いる。
    1. [初出の実例]「よくは弟子ともおぼしめせ、あしくは下のくさきりとも、おぼしめされさふらへ」(出典:幸若・笛巻(室町末‐近世初))
  4. はじめて、田畑を開墾した者。また、一般に創始者。開拓者。草分(くさわけ)
    1. [初出の実例]「村村の草ぎりなど云大百姓は、〈略〉草莱をきりひらき田畠をおこし」(出典:勧農或問(1799)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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