草莱(読み)ソウライ

デジタル大辞泉 「草莱」の意味・読み・例文・類語

そう‐らい〔サウ‐〕【草×莱】

荒れ果てた草地。また、生い茂った雑草
「狐兎のゆるに任せ―の埋むるに任せたる事」〈露伴・二日物語〉
荒れ地未開の地。転じて、田舎いなか
田疇でんちゅうことごとく治まり―はなはだひらけ」〈中島敦弟子

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精選版 日本国語大辞典 「草莱」の意味・読み・例文・類語

そう‐らいサウ‥【草莱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「莱」は荒れ地の意 )
  2. 荒れはてたくさむら。生い茂った雑草。
    1. [初出の実例]「一訪土宜草莱、山家閑処立徘徊」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)七・冬日山家即事〈中原広俊〉)
    2. 「陣屋の草莱(サウライ)を除き大破を補理して」(出典:報徳記(1856)一)
    3. [その他の文献]〔南斉書‐孔稚珪伝〕
  3. 荒れ地。未開の地。転じて、草ぶかい田舎。
    1. [初出の実例]「昔被栄花簪組縛、今為貶謫草莱囚」(出典:菅家後集(903頃)秋夜)

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