最新 地学事典 「草津白根火山」の解説
くさつしらねかざん
草津白根火山
Kusatsu-Shirane volcano
群馬県西部にある第四紀の複合成層火山。活火山。気象庁の活火山名は草津白根山。南東側に低くなる新第三紀火山岩などからなる基盤上に,非対称に成長した複合成層火山。噴火期は3回認められる。第1噴火期(60~50万年前ころ)では,円錐形の松尾沢火山が形成された。第2噴火期(50~30万年前ころ)では太子火砕流と旧期溶岩が流出して現在の地形の大要がつくられた。第3噴火期は現在の山頂域で約18,000年前に始まり,南北に,本白根火砕丘群,逢ノ峰火砕丘・弓池マール,本白根火砕丘群を形成。本白根・白根火砕丘群は,活動時期の異なる複数の火砕丘と溶岩流から構成される。1805年以降,弓池マール付近までを含む白根火砕丘群で水蒸気噴火が繰り返し発生した。2018年には有史以降初めて本白根山火砕丘群で水蒸気噴火が発生した。草津白根火山の山体および基盤各所に温泉硫気変質帯があり,万座・草津などの硫黄泉がある。
執筆者:荒牧 重雄・早川 由紀夫・石﨑 泰男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

