草苞(読み)クサヅト

デジタル大辞泉 「草苞」の意味・読み・例文・類語

くさ‐づと【草×苞/草×裹】

草で包んである土産物
「松が崎これも都の―に氷を包む夏の山人」〈草根集一一
賄賂わいろ
「―に国かたぶくとも申しつべし」〈咄・醒睡笑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「草苞」の意味・読み・例文・類語

くさ‐づと【草苞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 草で包んだ土産物。
    1. [初出の実例]「松か崎是も都の草つとに氷をつつむ夏のやま人」(出典:草根集(1473頃)一一)
  3. つかいもの。賄賂音物(いんぶつ)
    1. [初出の実例]「虚病をかまへ、軍役をかき、武具をも嗜まねば〈略〉出頭衆へ草づとを恵」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一四)

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