草道村(読み)くさみちむら

日本歴史地名大系 「草道村」の解説

草道村
くさみちむら

[現在地名]川内市水引町みずひきちよう湯島町ゆのしまちよう

水引郷小倉こくら村の西にあり、西は同郷網津おうづ村、北は高城たき湯田ゆだ村、南は川内川を隔てて薩摩郡高江たかえ郷高江村。薩摩国建久図田帳に高城郡の公領一四二町のうちとして草道万得くさみちまんとく一五町があり、名主は紀太夫正家、島津庄と相論の地であった。正家は薩摩郡宮里みやざと郷司で宮里氏を称した。延慶二年(一三〇九)一二月一二日の鎮西下知状(旧記雑録)に宮里郷鶴王丸つるおうまる名の名主としてみえる「草道太 正平法師」法名道恵は草道名主職を相伝した宮里氏と同族であろうか。永和四年(一三七八)一二月一九日、高城郡草道名内の新開しんかい一町など相伝の所領が真宗(高城重豊)からその子とみられる重眺に譲与された(「真宗譲状」同書)。この頃には渋谷氏系高城氏の勢力下に入っていたものと思われる(「高城氏系図」川内市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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