精選版 日本国語大辞典 「荒立」の意味・読み・例文・類語
あら‐だ・つ【荒立】
[1] 〘自タ五(四)〙
① (波風、人の心などが)荒くなる。荒れ始める。
(イ) 風、波、天候などがおだやかでなくなる。
(ロ) 人の心がおだやかでなくなる。いらだつ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 荒々しくふるまう。乱暴なことをする。
[2] 〘他タ下二〙 ⇒あらだてる(荒立)
あら‐だ・てる【荒立】
〘他タ下一〙 あらだ・つ 〘他タ下二〙
① 荒くする。はげしくする。「声を荒立てる」
② 人を怒らせる。腹を立てるようにしむける。腹立たせる。
③ 物事をさらにもつれさせる。もめていることなどを表沙汰にする。
あら‐だち【荒立】
〘名〙
① 荒立つこと。
あれ‐た・つ【荒立】
〘自タ五(四)〙
① (「あれだつ」とも) 天候などがはげしく荒れる。荒々しい状態になる。激しく振り動く。
※新浦島(1895)〈幸田露伴〉一「浜風荒れ立ち千鳥啼く夜」
② 心や行動などが荒れ始める。あばれだす。
※有明の別(12C後)二「あれたちて、うるはしくだにむかひきこえ給はず」
あら‐だて【荒立】
〘名〙 =あらだち(荒立)②〔楽屋図会拾遺(1802)〕
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