荻原平(読み)おぎはらだいら

日本歴史地名大系 「荻原平」の解説

荻原平
おぎはらだいら

現下荻原と川浦かわうらの字上荻原付近を称したとみられる。「王代記」天文七年(一五三八)条に「引付二月三日ニ、五ケ持於曾荻原一日半時」とみえる。永禄六年(一五六三)一〇月吉日の恵林寺領穀米并公事諸納物帳に「荻原平年貢之外納物」として酒之代五〇文・正月樽銭一〇〇文・むつの代五〇文・粟三升一〇〇文・柿一把一五文・萱五駄五〇文など合せて一貫二九三文の勤仕が記されている。武田信虎の代、この地は秩父ちちぶ口として重要視され、辺境守衛のために荻原常陸介昌勝がいたとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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