積翠(読み)セキスイ

精選版 日本国語大辞典 「積翠」の意味・読み・例文・類語

せき‐すい【積翠】

  1. 〘 名詞 〙 積み重なったみどり。青空青山青海など一面のみどり(青)を形容していう語。
    1. [初出の実例]「積翠臨蒼海、飛泉落紫霄」(出典経国集(827)一〇・奉和巫山高〈有智子内親王〉)
    2. 「朝陽嶺後に上れば、積翠に烟嵐を浮め」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
    3. [その他の文献]〔王維‐送李太守赴上洛詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「積翠」の読み・字形・画数・意味

【積翠】せきすい

たたなわる山の緑。宋・軾〔王定国蔵する所の煙江畳図に書す〕詩 江上愁心、千疊(せんでふ)の山 べる積、雲の如し

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