荻江ひさ(読み)おぎえ・ひさ

朝日日本歴史人物事典 「荻江ひさ」の解説

荻江ひさ

没年昭和11.2.16(1936)
生年嘉永5.1.29(1852.2.18)
明治から昭和にかけての荻江節唄方。三味線製作者柏屋松五郎の娘で,本名柳原ひさ。はじめ富本節,清元節を学び,のちに4代目荻江露友の相三味線代稽古も勤めたという富本豊久(またはその娘わか)に荻江節を学んだ。明治41(1908)年3月明治座で「深川八景」「八島」を初めて劇場公演し,4代露友の没後おとろえていた荻江節の復興をはかった。

(吉野雪子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「荻江ひさ」の解説

荻江ひさ おぎえ-ひさ

1852-1936 明治-昭和時代前期の荻江節唄方。
嘉永(かえい)5年1月29日生まれ。7歳のときから富本節,清元節を,のち富本豊久と娘のわかに荻江節をまなぶ。明治41年東京明治座で荻江節をはじめて公開演奏。東京音楽学校邦楽調査会委員として荻江節の保存につくした。昭和11年2月16日死去。85歳。江戸出身。本名は柳原ひさ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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