朝日日本歴史人物事典 「荻江ひさ」の解説
荻江ひさ
生年:嘉永5.1.29(1852.2.18)
明治から昭和にかけての荻江節の唄方。三味線製作者柏屋松五郎の娘で,本名は柳原ひさ。はじめ富本節,清元節を学び,のちに4代目荻江露友の相三味線で代稽古も勤めたという富本豊久(またはその娘わか)に荻江節を学んだ。明治41(1908)年3月明治座で「深川八景」「八島」を初めて劇場公演し,4代露友の没後おとろえていた荻江節の復興をはかった。
(吉野雪子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報