荻道村(読み)うんじよーむら

日本歴史地名大系 「荻道村」の解説

荻道村
うんじよーむら

[現在地名]北中城村荻道おぎどう

大城うふぐしく村の西にあり、南はとうまい(現中城村)に接する。荻堂村とも記され、ウンジョーとよばれる。絵図郷村帳に「おぎたう村」とみえる。琉球国高究帳にも「おぎたう村」とあり、高頭七三石余、うち田五五石余・畠一七石余。仲元家の先祖集落始祖とし、祭祀や行事はすべて同家を中心にして行うという。一八世紀末の作製と考えられる間切集成図には、当村北東部に「樋川」と記される。脇地頭の任職は確認できない。「琉球国由来記」「琉球国旧記」では当村内の拝所は記されないが、伊舎堂いしやどー(現中城村)の上伊舎堂之殿に麦穂祭・稲二祭のとき大城・荻堂両村の百姓中が神酒を供えているので(琉球国由来記)、あるいは当村は大城村の祭祀にかかわっていたのかもしれない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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