莫氏(読み)ばくし

山川 世界史小辞典 改訂新版 「莫氏」の解説

莫氏(マクし)
Mac

ベトナム豪族内乱に乗じて1527年に武将莫登庸(マク・ダン・ズン)が黎(レー)朝簒奪したが,32年にタインホア黎朝復活内戦の末92年に莫氏は首都ハノイを追われ,1670年代まで中越国境のカオバンで抵抗したが滅亡

莫氏(ばくし)

莫(マク)氏

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「莫氏」の意味・わかりやすい解説

莫氏 (ばくし)

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世界大百科事典(旧版)内の莫氏の言及

【マク氏】より

…16世紀,ベトナムのレ(黎)朝を簒奪し,ベトナムの大分裂期(1527‐1786)をもたらした一族。マク(莫(ばく))氏の祖は中国人といわれ,代々漁を業としていたが,マク・ダン・ズンMac Dang Dung(莫登庸(ばくとうよう))の時,武官としてレ朝に仕え,宮廷の混乱を利して実力を得,1527年レ帝に強請して帝位を奪った。しかし各地の軍閥はこれを認めず,全土が内乱状況になった。中でもレ・チャントン(黎荘宗)を擁するグエン・キム(阮淦)は,ラオスからゲアン,タインホアに拠って,マク氏に対抗した。…

※「莫氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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