タインホア(読み)たいんほあ(英語表記)Thanhhoa

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タインホア」の意味・わかりやすい解説

タインホア
たいんほあ
Thanhhoa

ベトナム北部、タインホア省の省都。首都ハノイの南145キロメートル、タインホア・デルタのマ川とチュ川の合流点近くに位置する。人口10万6200(2003推計)。古くから米を主とする農産物集散地として発展し、ハノイ―ホー・チ・ミン市間の鉄道と国道1号線が通じる。東方20キロメートルのサムソンは保養地として知られる。タインホア省は良質のクロム鉱の産地で、埋蔵量は1000万トンといわれる。また考古学的遺跡や前黎(ぜんれい)朝、後黎朝、阮(げん)朝の発生地としての歴史的遺物も多い。

[菊池一雅]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タインホア」の意味・わかりやすい解説

タインホア
Thanh Hoa

ベトナム北部,タインホア省の省都。首都ハノイの南約 130km,バクボ (トンキン) 湾に注ぐマ川の最下流部右岸に位置する。周辺の肥沃な農業地帯に産する米,家畜などの集散地。近年,付近に埋蔵されるクロム,リンなどを原料とする工業が盛んとなり,製材工場,火力発電所なども立地し,新しい工業地区が形成されつつある。伝統的な水がめの産地としても知られる。ベトナム戦争中,アメリカ合衆国空軍の爆撃をしばしば受け,大きな損害をこうむった。交通の要地で,ハノイと南部のホーチミン市を結ぶトンニャット鉄道および国道1号線が通る。

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